子供のころからどーゆー訳かワイングラスが好きで
幸い酒屋だったので(だったってゆ~のは、もう酒屋はやめてます)(長男が酒屋を継がず、大阪で美容師なんかやってるから)
グラス棚には
ビアグラスからおちょこまで
色んなグラスがたくさんあり
その中でもお気に入りのワイングラスに
(母親に「洗いにくいから止めて」と言われながら)ファンタ・グレープを注いで飲んでる
気持ち悪い子供でした。
その頃から
グラス棚の奥の隅に
薄ら汚れた銀のワイングラスがあるのは知っていましたが
子供の目から見ると
黒ずんだ銀の感じに凄味があって
ちょっと怖かったかもしれません。
数年前
実家に帰ると
母親が訳あって断捨離をしていて
あんなにあったグラスのほとんどが無くなっていました。
そんな中
「これだけは捨てれない」
と言って残していたのが
黒ずんだワイングラスでした。
「そんなに価値があるものなのか?高く売れる?」
と聞く僕に
「価値は大したことないけど・・・・・・あなたが生まれた時に買った記念品だから」
とのことでした。
今では実家から大阪に持ち帰り
少しづつ磨いて黒ずみを取っています
何しろ40年分の黒ずみなので簡単ではありませんが
最近ようやく銀っぽい輝きが出てきました。
実際にこのグラスで良く飲んでいたのでしょう
銀は柔らかい素材なので
良く見るとグラスの淵に細かい傷がたくさんついています
何度も乾杯したのかもしれません
40年前の傷
宝物です。
koyama